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ビジネスコラム「会話のすれ違い、温度差は切り取りが原因」~群盲象を評す~

■聞いてないは、聞こえてない

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「言った」「言ってない」「聞いた」「聞いてない」
などで揉めてしまう。よくあるすれ違いですよね。

痴話ゲンカならまだしも、ビジネス上の契約や交渉
などでは問題が大きくなってしまいます。

クレームなどでも、こういったことが原因で起こりやすく
なってきます。「脳は見たいものしか見ない」といわれ、
そこには、確証バイアスと言われる機能が存在しているからなのです。

確証バイアスとは、自分が好きなもの・信じていること
慣れ親しんでいる価値観(世界観)などが固定観念として
世界観と一致する視点や、それを裏づける意見だけを探して、
それだけに時間を費やしてしまう傾向を指します。
その結果、見たいものだけを見て聞きたいものだけを
聞くという状況を作り出してしまう。

なんとも、私達の脳は自分に都合のいいような機能が働いている
ものでしょうか…..

人は出来事を捉える時、見たり・聞いたり・感じたりし、
自分の内部へと取り込みます。
その時、自分が理解しやすいよう慣れ親しんだアンテナ、
・見ることで理解しやすい
・聞くことで理解しやすい
・感じ取ることで理解しやすい
人によってアンテナは様々で、その人の経験・習慣で傾向は
違ってきます。

■アンテナ利用がすれ違いをなくす

その人の傾向が掴めると、その人が会話や出来事で
どこを切り取り、フォーカスしているのかを逆利用しましょう。
傾向がつかめていると相手に合わせた話し方を組み立てればいいのです。
更にその人の興味があることは何なのか?等の情報を
日常会話などで、キャッチしておくと便利です。

それを利用した心理方法で「カクテルパーティー効果」というものがあります。
騒がしい場所でも、自分の名前は遠くからでも聞こえるということです。
自分に関することは優先的に耳に入るということです。

■アンテナキャッチのポイント

相手の話の着目点
○人が理由を述べているところに着目する
話の内容がウソかホントかは別として、人は
理由を述べる時の表現の仕方は、ウソがつけない。
表現している事が、
・視覚的表現(綺麗に見えるから・・・等)
・聴覚的表現(いい声に聞こえるから・・・等)
・感覚的表現(気持ちよく感じるから・・・等)

その理由部分をよく聞いておく事がポイントです。
そして、誰にでも伝わりやすいのはこれらのアンテナを
均等に話すことが一番です。

インド発祥の寓話にこんな話があるのです。
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群盲象を評す
盲人達は、それぞれゾウの鼻や牙など別々の一部分だけを触り、
その感想について語り合う。しかし触った部位により感想が異なり、
それぞれが自分が正しいと主張して対立が深まる。
しかし何らかの理由でそれが同じ物の別の部分であると気づき、
対立が解消する、というもの。

人は誰でも、見たいものしか見ないし、聴きたい事しか聞かないし
感じたい事しか感じようとしないものです。そこだけを切り取り
理解しようとするが故、対立や衝突が起こりやすくなるものです。
せっかく備えている私たちのアンテナ、十分活用してすれ違いを
失くしていきたいものですね。
そこから、柔軟な思考が生まれてくるものです。

荒木俊幸

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